記憶力を高める記憶術とは?おすすめの行動・習慣もチェック

最近何となく記憶力が低下していると感じるのであれば、何らかの対策をとりましょう。おすすめの方法として、記憶術を身につけることが挙げられます。
ですが「効果的な方法がわからない」という方もいるでしょう。

そこで、記憶力の向上を目指したい方のため、おすすめの行動や習慣、代表的な記憶術を解説します。この記事を読むことによって記憶・記憶力に関する知識が深まり、記憶術にはどういった種類があるかもわかるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。

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監修者情報

株式会社Next Education

吉野式記憶術、宮地式脳トレ記憶術など、記憶や脳に関するコンテンツを数多く手掛ける記憶のエキスパート。


人が記憶する仕組み

記憶力について詳しく知るために、先におさえておきたいのが記憶する仕組みです。記憶は、脳のほぼ中央に存在している「海馬」と呼ばれる器官と深い関わり合いがあります。

目や耳、鼻などから入ってきた情報は大脳の表面部分を覆っている「大脳皮質」から海馬に伝わります。すると、海馬の中で情報がめぐり、大脳皮質へ出力されることになるのですが、この流れによって脳は受け取った情報を記憶として残すのです。海馬は、似たような記憶であったとしてもそれを区別できます。

人が記憶するまでの流れ

物事を記憶する全体的なステップとしては、3つです。
「脳が情報を受け取る」「主要な情報を保つ」「必要に応じて保っていた記憶を呼び出す」といったステップによって成り立っています。

脳が受け取った情報は一時的に海馬に保管されるのですが、海馬が保管できる容量は多くありません。そのため、入ってきた情報の大部分は忘れられてしまいます。

ですが、大脳皮質へ出力されてしまえば大脳皮質は大容量であることから、長期にわたって記憶を保管することが可能です。つまり、覚えたいことがある場合はそれを海馬で止めてしまうのではなく、大脳皮質に送る必要があります。
そのためには、繰り返し学んだり、口に出したりすることが重要です。

記憶を忘れるまでの時間

どの程度の時間が経つと情報を忘れてしまうのかについては、心理学者であるヘルマン・エビングハウスの研究が参考になります。研究の中で、被験者に特に意味のないアルファベットを記憶させ、20分後にどの程度覚えているか調べたところ、42%は忘れていました。
このことから、大部分の情報は短時間で失われてしまうことがわかります。

物事を覚えるまでの時間

一方、物事を覚えるときに所要した時間に関する研究もあります。ヘルマン・エビングハウスによって提唱された「エビングハウスの忘却曲線」では、1回目に覚えるときにかかった時間よりも、復習して2回目に覚えるときにかかった時間は短く、さらに3回、4回と復習を繰り返すことで効率よく記憶に定着させられることがわかりました。

復習しなかった場合は時間の経過とともに覚えたこと忘れてしまうので、重要な記憶は、何度も復習することが重要といえます。

記憶力を向上させるおすすめの行動・習慣7選

記憶したいことがあって学習をしているものの、なかなか身につかないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで、記憶力を向上させるおすすめの行動・習慣を解説します。以下の7つを試してみてください。

記憶力を向上させる行動
  1. 紙に書く
  2. 音読する
  3. 体を動かす
  4. 暗記した後に質のいい睡眠をとる
  5. 記憶したい対象に関心を持つ
  6. 脳にプラスとなる食材を摂取する
  7. 覚えたことを人に話す

①紙に書く

覚えたいことは紙に書き出すようにしましょう。手を動かす行為が加わることにより脳が活性化し、覚えやすくなります。
近年はちょっとしたメモ書きをするのにスマホで済ませている方もいるはずです。ですが、メモ書きは手書きでする習慣をつけることで、脳が活性化しやすくなります。

スマホやパソコン入力が多くなってほとんど手書きすることがなくなってしまったといった方も、覚えたいことや学習する際は紙に書き出しましょう。
覚えておきたいことはメモを取った上で、反復して確認することも重要です。繰り返し内容を確認することによって少しずつ長く保存しやすい長期記憶に変換されるようになります。

②音読する

覚えたいことを声に出すことによって脳が活性化するため、覚えやすくなります。
例えば、目で何度も情報を追って覚えた気になっていたとしても、いざ思い出そうとすると全く浮かばなくなってしまうことがあります。

ですが、声に出して読むことにより、視覚からの情報に加え、聴覚からも情報を得ることが可能です。大きな声を出す必要はありません。紙に書く行為と組み合わせ、ものを書きながらそれを読んで覚えるのもおすすめです。

③体を動かす

体を動かすのも記憶力の向上に効果的です。運動全般には脳機能を向上させる効果があります。
脳には側坐核と呼ばれる神経核があり、側坐核はドパミンを分泌します。

ドパミンは神経伝達物質の一つであり、やる気や幸福感とも深く関係しているものです。さらに、心の機能である記憶にも関与していることから、運動によって側坐核が刺激され、ドパミンが分泌されれば記憶力向上が期待できます。
効率的に運動と記憶の両方を行いたいと考えているのであれば、エクササイズなどで使用されるその場足踏みができる装置のステッパーを取り入れると良いでしょう。

右足と左足を交互に踏み込む運動ができます。ステッパーを踏みながら参考書を読んだり、読書をしたりすることで記憶力向上が期待できます。

さらに、体にとって大きな筋肉である太ももを動かすことによって脳にはたくさんの酸素と糖が運ばれ、集中力を高めることも可能です。

④暗記した後に質のいい睡眠をとる

起きている時に学んだことは、寝ている間に脳によって整理・定着されます。そのため、質のいい睡眠が取れていないと情報を整理・定着することができず、記憶力に影響する可能性があります。

睡眠時間が足りていないと感じている方は、十分な睡眠時間を確保できるように工夫してみると良いでしょう。

また、睡眠には体だけではなく脳の疲労も回復する効果もあります。受験勉強など忙しい時期は睡眠時間を削って学ぼうとする方もいますが、質のいい睡眠をとることも学びの一つといえるでしょう。

⑤記憶したい対象に関心を持つ

何事も関心があることの方が興味を持って積極的に学ぶ姿勢を保てます。

例えば、仕事の関係で取得しなければならない資格があって勉強が必要であるものの、その資格に興味が持てないといった方もいるでしょう。そういった場合は、勉強から始めてしまうのではなく、その資格の魅力を調べ、興味を持つことから始めるのがおすすめです。

⑥脳にプラスとなる食材を摂取する

脳に良い働きをしてくれる食材を積極的に取り入れましょう。

例えば、青魚に多く含まれているDHAやEPAは記憶力・注意力・判断力・空間認識力を高めてくれます。
他にも、アーモンドやクルミなどのナッツ類にはビタミンEが含まれており、ビタミンEが持つ抗酸化作用によって脳の働き維持のサポートが可能です。

また、緑黄色野菜に多く含まれているビタミンKは血液をサラサラにするほか、記憶力を維持しやすくします。
ほか、神経と脳細胞を活性化するツボクサや、記憶力と集中力を向上させるローズマリーなどが配合されたハーブティーもおすすめです。

もちろん、バランスのとれた食生活も大切になります。

関連記事:記憶力がアップする食べ物を紹介!勉強のお供やテスト本番にもおすすめ

⑦覚えたことを人に話す

覚えたことを自分の中にとどめておくのではなく、人に話してアウトプットすることでより深く記憶に残すことができます。
人に話をする際、自分で思っていたよりも学んだ事が理解できていないことに気づくことも少なくありません。すらすらと人に説明ができるまで勉強しましょう。

知っておきたい記憶術

続いて、代表的な記憶術を解説します。

記憶術の種類
  • 反復法
  • マインドマップ
  • フラッシュガード
  • Loci メソッド
  • チャンキング
  • 積み上げ方式

記憶術にはさまざまな種類があるため、その中から自分に合っていそうなものを選択してみてください。

反復法

反復法は、反復しながら学ぶことにより、記憶を定着させていく方法です。
反復して学ぶことで海馬が「この情報は大切だから覚えておかなければならない」と感じるようになります。これにより、記憶が大脳皮質に送られ、定着しやすくなるのが特徴です。

反復するといっても、1つのことをひたすら繰り返すわけではありません。少し時間をあけて復習することにより身に付きやすくなるとされています。
例えば、一度身についたと感じたことでも翌日、1週間後、1ヶ月後などの形で復習しましょう。

マインドマップ

マインドマップとは、中心にあるメイントピックから枝わかれした物事が放射状に展開されている図のことをいいます。

例えばメイントピックが「食べ物」だった場合、枝わかれした先に「果物」があり、その中にリンゴやミカン、さくらんぼなどが分類されているような形です。情報をグループごとに整理しやすくなります。
それぞれの関連性などもわかりやすくなるので、英語の文法規則などを整理しながら覚えるのにも役立ちます。

フラッシュカード

フラッシュカードとは、能に情報を瞬時に記憶させる力を高めるための記憶術です。
例えば、幼児学習でも使われている代表的なフラッシュカードだと、イラストや漢字、数字などが書かれており、それを見せながら高速でめくっていきます。短時間で大量の情報を記憶したいときに向いている方法です。
反復して学習することにより覚えられる量が増えます。

Loci メソッド

Loci メソッドとは「場所の方法」と呼ばれる記憶術です。イメージしやすい場所と覚えたいことを関連付けることによって記憶します。

例えば、スーパーまでのルートにあるものを考え、買い物リストと関連づけてみましょう。
ケチャップと小麦粉を買いに行くとした場合の例です。家を出てすぐのところにあるポストの上にケチャップが置かれ、その先にある公園のベンチには小麦粉が置かれているような様子をイメージします。

スーパーについたら家からのルートを考えるとポスト、公園がイメージできるでしょう。さらにそれと関連付けていたケチャップ、小麦粉も連想しやすくなります。

ありえないような大げさなイメージの方が記憶に残りやすいので、ポストがケチャップまみれ、公園のベンチも小麦粉で真っ白になってしまったようなイメージを作っておくと思い出しやすいです。

チャンキング

チャンキングとは、関連性があるものを一つのグループにすることでよりたくさんのものを覚えるための記憶術です。
例えば、ボールペン、ハサミ、定規、消しゴムと一つひとつものを覚えていくのは大変で、量が増えるほど記憶しにくくなります。

ですがこれらは「筆記用具」としてひとまとめにすることで情報が整理され、記憶をしやすくなるでしょう。自分にとって理解しやすいグループを作って分類していくのがポイントです。

積み上げ方式

理解している知識にさらなる知識を積み上げる形で知識力を高めていく方法です。まずは土台となる部分をよく理解し、そこに情報を重ねていきましょう。

記憶術に関するおすすめの本5選

記憶力向上に役立つのが記憶術です。さまざまな方法があるので、自分に合った記憶術を選択しましょう。ここでは、記憶術に関する本の中でもおすすめを5つ紹介します。

「アタマがみるみるシャープになる! 脳の強化書」

著者は医師の加藤 俊徳先生です。
この中では脳には「脳番地」と呼ばれるものがあると紹介されています。本の中では、脳は場所によってそれぞれの働きが変わり、場所と働きの関係性を脳番地で示しているのが特徴です。

思考系・感情系・伝達系・理解系・運動系・聴覚系・視覚系・記憶系の8つのジャンルに分けられた脳番地が紹介されており、場所ごとにトレーニングが学べます。
医師ならではの視点で書かれた本であるため、このあたりも注目のポイントといえるでしょう。本に書かれた内容をすべて実践すれば総合的に脳を活性化できますし、ジャンルが分けられているため集中的にトレーニングしたい部位から始めることも可能です。

「見るだけで勝手に記憶力がよくなるドリル」

何度見ても覚えられない、覚えるのに時間がかかる、覚えたことをすぐ忘れてしまうといった記憶力に関する悩み解消を目指すための一冊です。

重要なのは「ひらめき」であると考えており「ひらめきセンサー」を身に付ける方法がわかります。
これにより自然と記憶力が向上し、効率よく覚えられるようになるほか、長くそれを記憶に残せる、必要な時に覚えていた情報を取り出せるといった効果が期待できるようになる本です。

1日に2問ずつ取り組んだ場合は約1ヶ月で完了する内容となっているため、忙しい方でも取り組みやすいでしょう。ドリルの内容は難しいものではなく、無理なく継続していけます。

「覚えない記憶術」

暗記や努力をすることなく「覚えない」のにいつの間にか記憶に残るような記憶術が紹介されています。著者は、精神科医で、科学的根拠に基づいて開発された記憶術が紹介されているのも特徴です。

SNSを使った記憶法などが紹介されています。
アウトプットの重要性が紹介されている一冊です。記憶力の向上にはアウトプットが重要なのですが、具体的にどうすれば良いのかわからず悩んでいる方もいるでしょう。そういった方にとっても役立つ一冊になりそうです。

「出口汪のマンガでわかるすごい!記憶術」

記憶力を高めたいけれど難しい本は読みたくないと感じている方におすすめしたいのが、漫画で学べるこちらの本です。ストーリー仕立てとなっているので、わかりやすさを感じるでしょう。重要な部分は文書で詳しく紹介されています。

カリスマ講師の秘術が公開されており「頭が悪くてものが覚えられない」といった悩みを持つ主人公のヒナタにアドバイスをしていくストーリーです。

「全米記憶力チャンピオンが明かすどんなことも記憶できる技術」

全米記憶力選手権でチャンピオンになった経験を持つネルソン・デリスによって書かれた本です。記憶術が公開されており、記憶術の本質や、具体的な方法が詳しく紹介されているので、本格的に記憶術を身につけていと考えている方にも向いているでしょう。

内容は一部難しいものもあるので、すでにある程度記憶術を理解しており、さらに理解を深めたいと考えている方にも向いています。
「見る・つなぐ・くっつける」のステップによってどのようなことでも把握できると紹介されている本です。

おすすめの記憶アプリをピックアップ

記憶力を高める学習に活用したいのが、記憶アプリです。記憶アプリを導入することによって復習もしやすくなるので、忘却曲線に合わせた暗記ができるようになります。おすすめのアプリについて紹介します。

アプリ 特徴
Anki フラッシュカードを用いた学習が可能。自由なカスタマイズ性も特徴。絶妙な出題間隔が評価されており、適したタイミングで自動的に出題をしてくれる。
Lumosity 認知力向上に役立つ脳トレアプリで、記憶力を鍛えてくれるトレーニングを搭載。ゲーム感覚で行えることから、気軽に記憶力向上に取り組める。
記憶の散歩道 紹介した記憶術のうちLoci メソッド(場所の方法)と同様に記憶術のトレーニングができるアプリ。勉強に使用できるほか、買い物リストを作成する際などにも活用できる。
毎日 脳トレ 一日5分でトレーニングできる脳トレアプリ。簡単操作なので続けやすい。ミニゲームが収録されており、遊びながら隙間時間を活用して学習の継続も可能。
WordHolic オリジナルの単語帳が作れるアプリ。見やすいデザイン性で、操作もわかりやすい。好きなだけ単語カードとフォルダを作成できる。

人によって続けやすいものは変わるので、実際に使用してみて自分に合っていると感じるものを継続していくと良いでしょう。

記憶術によって記憶力向上が期待できる

いかがだったでしょうか。記憶力を高めるのに効果的な記憶術の特徴や種類などについて紹介しました。気になる記憶術が見つかったのではないでしょうか。
「自分は物を覚えるのが苦手だから」「歳だから」と、記憶力の低下を諦めている方もいるはずです。
ですが、効果的な記憶術を取り入れることにより、記憶力を高めることは可能です。

ちなみに、記憶力をあげたいなら吉永式記憶術という記憶術もおすすめです。

記憶術は科学的に裏打ちされたスキルなので、誰でも習得できるメリットがあります。

Next Educationでは記憶術を通じて「何歳からでも挑戦できる人生」をサポートしています。スキルアップのための資格に関連した勉強や受験勉強、落ちてしまった記憶力の向上などにつながるサービスを提供しているので、ぜひご活用ください。

記憶術のスクールなら株式会社Next Education

 

監修者
的場 惇人(まとば あつひと)

株式会社Next Education 代表取締役

#株式会社Next Educationとは?

いつからでも、どこからでも、気軽に新しいことに挑戦できる。「次の新しい学び-Next New Education-」を始められる。そんな環境を提供し続ける会社です。

#記憶術に対する想い

学校教育だけでは、成功できない人がたくさんいる。良い学校を卒業しても、大成功している人もいれば、路頭に迷っている人もいる。反対に、学歴がなくとも、大成功をしている人もいれば、路頭に迷っている人もいる。一体何が違うのか?
「人、人、人、全ては人の質にあり。」
その人の質=脳力を引き出すために、私たちは日常生活の全ての基盤になっている"記憶"に着目をしました。

「脳力」が開花すれば、人生は無限の可能性に溢れる!

その方自身の真にあるべき"脳力"を引き出していただくために、Next Educationが発信する情報を少しでもお役立ていただければ幸いです。

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